2009年2月17日

今、必要な助成金とはどのようなものなのだろう

ハローワークでは、業績が低迷しているにもかかわらず従業員を解雇せずに雇用を維持している企業に対して助成金を支給しています。
この助成金は、「雇用の確保」を目的として支給されますが、最近、この助成金の実効性に疑問を感じることがありました…。とあるハローワークでの出来事です。

担当官が助成金の支給時期について「現時点では具体的な期日は明言できない」と発言をしたときに、来訪者から一斉に不満が噴出したのです。
その趣旨は「ギリギリの状況で会社を運営しているのに、助成金がいつ支給されるか分からないだなんて無責任だろう」というものです。

確かに、いつ支給されるとも知れぬ補助をあてにしていたのでは会社は倒産してしまいますから、来訪者の言い分は当然のことです。
しかし、「支給時期は明言できない」という担当官の発言も偽りのないところでしょう。仮に担当官を逆さに振り回しても支給時期は明らかになりません。

これは、個人の能力というより「助成金のしくみ」の問題です。不況にあえぐ企業を救済するには「スピード」が必要です。支給額が低下しても、すぐに支給を決定できる助成金が必要なのです。

そうしないと、助成金が支給される頃には、企業の大半がなくなっているという事態にもなりかねません。

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